中国駐在になって気になることの1つが大気汚染です。上海の現状、その他の地域のこと、現地がやっている対策等について書いてみようと思います。
目次
大気の状況
まず2019年11月末から12月初の大気の状況です。洛陽に行ったときにあまりにも久しぶりに大気がひどかったので画面をキャプチャしてみました。
実際の画面を見てみましょう。
なぜ色々な数値が出ているのか?
実は中国ではアプリで大気汚染の状況がわかります。
昔は中国政府の公表している数値が怪しいということで中国のアメリカ大使館が測定している数値も並列して載せていました。
私が最後に使っていたアプリはアメリカ大使館数値は載せていないものの、アメリカやパリ、日本の大気の状況を表示して比較できるようになっていました
数値はどんな意味があるか?
持病によって数値のとらえ方に差があると思います。
私は元軽いぜんそく持ちだったので200を超えたらマスクをするようにしていました。
300超えてくると少し動くと、息苦しさがあり、400を超えてくると目がピリピリしていました。
また400を超えると町がかすんだ感じになり、下から見上げると高層ビルの上のほうが見えなくなります。
大気汚染の原因
よく言われていたのが、北方の方の炭による暖房器具の利用。
北の方はマイナス10~30になります。
マイナス20を超えてくると携帯の電池すら怪しい動きをします。
そんな中で家と家の距離が離れて、電気やガスのインフラがない場合など
やはり昔ながらの炭が威力を発揮します。
結果として冬場、特に気温が寒くなるにつれて暖房の利用が増えるので空気が悪くなるようです。
特に北京近辺は山の形が塵取りのようになっているので
空気が溜まりやすいので空気が悪くなるようです。
なので逆に広東省などの南の方ではあまり大気汚染はありません。
日本人学校の対策
学校も空気には気を使っており、
外遊びできる日、外遊びできない日、外にすら出てはいけない日
運動をしてはいけない日など何段階かにして注意喚起をしていました。
表示も見えるところに(下駄箱)に大きく掲げ
ひどい日には先生からも注意があったようです。
もちろん空気清浄機なども利用していました。
個人の対策
空気清浄機は日本からもっていっており、
部屋の数だけ稼働しておりました。
もちろん最大限に稼働していました。
あとは毎日アプリを見てマスクをしたり、
子供に注意喚起を促したり、うがいをしたり。
マスクはもちろんうがい薬、鼻うがい薬も結構買ってもっていっていました。
空気清浄機の購入
なお現地でも空気清浄機は買えます。
日本企業の中国製(ダイキンなどの現地法人)や海外製なども売っています。
こちらは変圧を気にしなくてよいので、便利です。
中国人も使っているようで、どこの製品?と聞いたら
シーメンス(ドイツ)でした。
シーメンス製の能力について聞いたら、
逆に日本人は日本製しか使わないと指摘されてしまいました。
(ごもっとも)
確かに性能比較を見て買ったのなら、他国のほうが性能が良いのかもしれませんが
わかんないんだもん。。。。
最近のようす
最近大気汚染はましになっているように思います。
肌感覚でもスモッグの日の回数が減っているように思います。
アプリでのPM2.5の状況も400越えは減っているように思います。
それこそ4~5年前は職場でもマスクを配ったり、
空気が悪すぎて帰宅指示が出たりしていました。
一方で空気が悪くなると企業は工場の停止を余儀なくされます。
これは政府指示なので絶対です。
しかもいきなり来るのでどこも大変だと思います。
他方では電気自動車の促進を行ったり、炭以外の暖房についての補助政策を打ち出したりと
強力な政策をやっているので、少しづつ改善が進んでいるのかなと思います。