よく中国の人は声が大きいといわれますが、本当でしょうか?
個人的な所感ですが、書いてみたいと思います。

目次

よく言われること:中国人は声がでかい!?

本やネットを見るとよく書かれているのは「大きな声で話すのでけんかしているみたいに聞こえる」、「日本に来ても大きな声で話しているのですぐわかる」、「電車の中でも大きな声で話していて目立つ」みたいな内容です。
そして考察として書かれているのは「大きな声でないと主張が通らない。人口が多いから」「中国語自体が四声などがあり、大きな声でないとわからない」「ほかの人への間接的なアピール」「昔の人は大きな声で話すことが多く、その名残」などなどです。

ここから先は個人的な経験なのでずれていることもあるかもしれませんが、書いてみます。

本当に声は大きかったか?

まず2015年の頃は声の大きい人が多かった気がしますが、2020年の頃になるとあまり大きい声で話している人は減った気がします。
また主に生活していたのは上海だったのですが、上海では大きな声を聞くことは少なかったように思います。
例えば電車の中でもそれほど大きい声で話している人はいなかったように思います。もちろん全くいないとは言いませんが、思っているよりずっと少ない感じがします。

逆に地方の観光地などに行ったときのほうが声が大きい人を見ることが多かったように思います。

でも2020年ごろでも上海でも中国の人は声が大きいという日本人もいました。
なぜでしょうか??
もう少し考えてみました。

周りの中国人は特別だから?

最初に思いつく理由としては、私は駐在員として中国・上海にいましたので
基本的に回りにいる中国人は日本人に慣れている人が多かったです。

また日系企業は当然中国の人からすると外資系企業なので、高学歴の人が多かったようにおもいます。

「日本人慣れしている人、高学歴の人は大きな声では話さないのではないか?」一時期そう思っていた時もありますが、そうすると街中で大きな声で話す人が少ない理由にはなりません。

そのころよく見た説が、「上海等大都市の人は海外旅行に行くようになって、大声で話すことがなくなった」、という説でした。これは私の周りでは意外とそのようなケースが多いように思え、納得感がありました。

自分自身の問題?

あとよく思っていたのが、「私自身が中国に慣れてしまったため」というものです。
大きな音楽も知っている音楽だと少し気にならないことがあるように、中国語になじんでくるとあまり気にならなくなります。

2015年の頃は慣れていなかったのですが、2020年の頃はすでに慣れたため、あまり大きな声が気にならなくなったのかもしれません。

逆に言うと暮らしているうちにだんだん大きな声に慣れてきて、気にならなくなるのかもしれません。

中国人による中国人についての考察

中国の人は周りの中国の人の声が大きいと思っているのでしょうか?
実は上海に住んでいる人の一部は地方の人は声が大きいと思っている人もいるようです。
ごくたまに電車等で大きな声で話している人に遭遇すると、「あの人は地方出身だから」というようなことを言ったりします。
なぜ地方の人ということがわかるのかと質問すると、アクセントや話し方が大きく異なるそうです。
だからひどい時には同じ中国人同士でもお互いの会話の内容が3割くらいしかわからないとも。。。

少し話がそれましたが、これが本当だとすると地方の人しか大きな声で中国語を話してないことになり、
「大きな声でないと主張が通らない。人口が多いから」「中国語自体が四声などがあり、大きな声でないとわからない」は、微妙な説かもしれないといえるかもしれません。

ただ国土が広く、「地方」がたくさんある国なので地方ごとの特徴があり、その土地で暮らすと
また別の見方が出てくるのかもしれません。

自分の考察

個人的な考えではその人の生活環境や性格などが大きく影響していると思っています。
中国の人もいつでも喧々諤々やっているわけでもないですし、みんながガンガン発言しているときもおとなしい人もいます。
これは地方出身の方でも、上海の出身者でもあまり関係ないように思いますので性格や生活環境が一番大きい要因かな~と思っています。

それでも声の大きな人が多くいるように感じるのは、絶対数の問題なのかもしれません。
何せ中国は人口が日本の10倍。声のでかい人が10倍いてもおかしくありません。
声の大きい人は特別目立つので、そのことも一因かもしれません。

ついでに。。。

一方で日本人は静かかというとそうでもありません。
ある日上海の地下鉄で大きな声で自分の自慢話(しかも喧嘩自慢、悪いこと自慢・・)をしている日本人がいました。

また日本からのツアーの人でしたが、ほかの人がわからないと思っているのか、大きな声でぐちぐちと文句を言っている人もいました。(こちらもなかなか恥ずかしい内容でした)

旅行先なので興奮状態になりがちですが、
上海は意外と日本語のわかる人も多いですし、日本人も多いので会話の内容には気を付けるのが吉かと思います。