人事出身の方ならご存知かと思いますが、人材採用は非常にむつかしいもの。
まして日本人が中国人を採用するのはなおむつかしいもの。

多くはないですが30人以上の面接、そして入社後の状況を見てきたので少し共有したいと思います。

目次

入社までの流れ

基本的に人材バンクみたいなところにこちらの希望するスペックを連絡しておきます。
すると人材バンクの方で当てはまりそうな人がいれば
会社に連絡があり、各部門が面談をする・・・という流れでした。

日本との違い

驚かないように日本と少し異なるところを列挙します

  • 服装がラフな時も
  • 時間に遅れる
  • 経歴書とかい離
  • 礼節が異なる

まず日本の面接の際は基本的には入社希望者はスーツを着てきますが、中国の場合、必ずしもスーツは着てきません。リュックにTシャツ、ジーンズという人もいました。それより何ができるか?の中身重視で行くようです。

あと遅刻もあります。本当に交通機関による遅れもありますが、ほかのところが決まったことによるドタキャンもあります。もちろんなんかよくわからない言い訳をする人もいます。
例:エレベータで何階に行けばよいのかわからなかった、等

また職務経歴書や履歴書とかい離していることもあります。資格試験を書いているのに、実際その資格保持者が達しているレベルに達していない、知識がないケースです。
例としては日本語検定1級と書いているのに、日本語がほとんどわからないケースなどです。
人材バンクを通している時は基本的に「盛っている」人はいないのですが、実力とかい離している人は時々います。
あと自己申告で記述している既存の給与金額。「このスキルの人にこんなに給料支払っていないでしょう!?」という人が時々います。
もちろん入社希望者は既存の給料より高くしてほしいということはあるのでしょうが、ここはきちんと自分の意思を持って交渉にあたっていきたいと思うところです。既存の給料を気にせず、こちらから○○元です、ということをしっかり持っておきましょう。
相手もこちらが提示している給与を見て面接に来ていますし、本当に嫌ならば入社しませんが、納得すれば入社します。

最後に礼節が異なりますが、そこは気にしないで行きましょう。
例えば挨拶が簡単/言わない、足を組む、ペン回し等手遊びを始めてしまう、などなど。。。
この辺りは細かいことなのかもしれませんが、日本人だったら面接のときにあまりしないことです。
みんながみんなするわけではありませんが、そのようなことがあっても実力で見る必要があるかもしれません。

入社希望者からのよくある質問

中国人の入社希望者からの質問で圧倒的に多いのは「給料はいくらか?」「ポジションは何か?」という内容です。

日本人でも入社の時はもちろん金額について聞きますが、ここまではっきりとは聞きません。
大体募集要項に金額が書いてあり、その金額そのものか、金額に幅があるときは下限になると認識しているのではないでしょうか?でも中国では上限で話してくるか、場合によっては上限を超えて交渉をしてきます。

またポジションもリーダーなのかマネージャなのか、マネジャーもセクションマネジャーなのかGMなのか等々きちんと自分の役割、ミッション、ポジションを確認します。(この辺は日本人が甘いところがありますが・・・)
そして入社後昇進できる可能性があるのか、それはいつなのか、などなど。

いずれにせよ、自分で価値観を持っていることが必須です。
日本では給与やポジション交渉が発生しないこともありますが、きちっと交渉する必要があります。

ただ、履歴書を「盛っているとき」はこちらがきちっとした説明をすれば、提案した給与、ポジションで納得します。(そもそもその内容を提示して、相手もそれをみて応募してきていますので)

どうしたらよい人が採用できるのか

私は2点あると思います。

  • 人材バンクを変える
  • 中国人の上司にきちんと採用の責任を持たせる(ただし裏切られないようにする)

人材バンクのパフォーマンスが悪いと、こちらが希望するスキルに合わない人を連れてきたり、あまりいい人を紹介できなかったりします。
そういう時は思い切って人材バンクを変えることもありだと思いました。実際お願いしていた人材バンクを変えたら、突然いい人を紹介してくれるようになりました。それまではずっとこちらからのそこから採用活動がすごく進みました。

もう一つは「信頼のおける中国人の上司になる人に採用を任せる」ということです。
自分の部下になる人を選ぶので、相性もありますが、高いパフォーマンスの出せそうな人を選びます。言葉の細かい表現も含めて、どうしても日本人では無理なところはありますので、きちんとした中国人の上司であれば、きちんとした人を選びます。(この辺は日本人も同じですが・・・)

ただ悪いことをする人は仲間を引き込んで大きな悪いことをするので「信頼のおける」は非常に大事です。
(ここも日本人も同じですが・・)

面白い話:面談場所

面談をしていておもしろいな、と思ったのは結構面談場所が色々だったことです。
コロナのためにリモートでの面談が増えたのですが、今務めている会社の会議室でこそこそやってたり、
自宅のクローゼットみたいなところから接続していたり、中には駐車している車の中から面談してきたこともありました。
なんか色々な事情があるのだろうな、と思いました。

所感

面接をたくさんしましたが、みんな一生懸命さは伝わってきました。
もちろんうーん、そうではないのだけど・・・というところはありますが、誰にとっても就職や転職は大きな決断です。それは国は関係ないな~とも思いましたし、本気の感じは言葉が通じなくてもわかるものですね。